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キャロル600レストア記録 やっと工事開始です。 ●はじめに |
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| 購入前の写真。欠品こそ無かったが、いたるところに腐食による穴があいていた。このキャロルを前にして考えたことは2つ。一つはこのままの状態でエンジンだけOHして乗る。そしてもう一つは完全オリジナルでレストアすること。最初の工場での見積もりは200万。複数回の分割にしてもらえればなんとかなりそうな金額だ。悩んだ末導き出した答えは、この600の希少性を考えてフルレストアすること。(最終的には400万円近くになったが。・・)理由はこの600の残存数。ずっと調べているが存在が確認できず、最悪国内最後の車体かも知れず、このまま放置もしくは中途半端なレストアでダメにしてしまう可能性があった。べつに私が犠牲にならなくてもいいのだが、こんな車に大金はたくのは自分以外考えられなかった。個人的な自己満足や虚栄心も拍車をかけた。ただ後世に残したいというささやかな気持ちも頭の隅にはたしかにあった。 もうひとつレストア決行の決め手になったのが内装。程度はよくないもののオリジナルで残っていたのが幸い(?)した。もし、内装類がダメであったらたぶん本格的なレストアは考えなかったと思う。当時の開発陣が特別に織物工場に作らせた自信作「サランレップ」のシートや内張りは、なんともいえない良い雰囲気をもっている。この純正のシートを生かすには外装も徹底的にやろうと腹が据わった。そして専門家にまかそうと考えたのも、できるだけ忠実に再生したかったから。もちは餅屋。素人が10年かかってもプロの足元にも及ばない(例外もあるが)。ましてやそんなに時間がかかってしまうと車自体が腐ってしまう。 |
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| レストアにあたってはこれまたひと悶着あったのだが、ここではべつの機会に譲るとして、最終的にお世話になった「田口車体工業」でのレポートでまとめてみた。 まず、すぐさま板金が行われ、腐食部分の切開・切り接ぎと徹底的なサビ落としが施された。サビのひどかった前後フェンダーは新品を加工(後期型のため)修正して取り付けた。磨き上げた鉄板の地肌は、ほれぼれするような輝きをしている。 | |
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| 地肌を磨き上げたらすぐにプライマー処理される。時間との勝負だ。サビは5分でも発生する。プライマーは有名な「シッケンズ」製。ここではパートごとにこの作業を繰り返す。少しづつ丹念に、サビを発生させない為だ。そしてプライマー処理が終わると、こんどは時間をおき十分に溶剤を飛ばす。このあたりはプロの腕のみせどころだ。 | |
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ラジエターフードやエンジンエプロンなどの小物は、サビ除去後クロメートメッキで防錆処理し、サスペンション類は特殊プライマーで処理しウレタン塗装後組み上げた。思ったほどこのあたりの鉄板は腐食が少なかった。常にオイルやグリスで汚れていたのが幸いしたようである。 |
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エンジンは汚れていたが幸い大きなダメージはなかった。ブロックとミッションの隙間から漏れたオイルがびっしりとこびりつき、厚いところで3センチも堆積していた。このときは予算がなく、汚れを落としただけで再び載せることとなる。 |
| 内装はとにかくオリジナルにこだわった。ドアの内張りは芯となるボードのみを新作し、ビニルレザーはそのまま使用した。前後の座席は破れた所を補修し、ヘタっていた運転・助手席は中のウレタンクッションを交換。天然素材のヤシ樹皮は入手困難なので形を整えて再使用した。 | |
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